Vol.7 梅雨を心地よく過ごす植物療法

植物療法という観点から、みなさまに、ご自身を見つめるヒントを処方箋と題してお伝えしたいと思います。
(※ここで、植物療法って何?と思われる方に。植物療法は植物が持っている成分を有効に利用する歴史ある療法のこと。)

処方箋1  肌が心地よいと感じるものをためしてみよう
○ 心地よいインナーやパジャマと寝具
 ・天然素材の麻・綿・絹など
○ 快適温度・湿度空気の流れ
○ 頭皮マッサージ
 ・Waphytoスカルプローション
 ・スギナ(ホーステール)などミネラルを補い、頭皮を健やかに、そして艶     のある髪へ導く

ルボアフィトテラピースクールに通っていたとき、クラスでいろいろな書籍を紹介いただいた本のひとつに、傳田光洋の著書である「驚きの皮膚」「第三の脳」がありました。なんとなく実感していた、皮膚の驚きの機能、例えば、皮膚とこころの関係性や、皮膚が波動を感じることなどを科学的に記してくださっているのです。驚いたことに皮膚にも意識があるってことなのです。お肌をいたわることは自身をいたわることへの第一歩。
梅雨の不快を感じやすい季節に肌が気持ちいい、と感じる素材のパジャマや寝具を選んでみたり、エアコンを上手に活用してみたり、不快なのにそのままにしていることがないか、見直してみてはいかがでしょう。


また頭皮も皮膚、スカルプローションで頭皮マッサージすることで、重たい頭をすっきりさせるのもおすすめです。湯船の中で、あるいはお風呂上がりにヨガマットで横になって、ぜひお試しください。そして、からだもこころも「あ〜心地よい!」。快適さを追求することに集中するって自分が基準でいいのです。

処方箋2  香りで“気”をみたして巡らせてみよう
○呼吸をするすっきりする香り
 ・ミント,ユーカリなど(nahrinハーブオイル33+7):直接肌にも使用できて清涼感がたまらない
○“気”を巡らせる香り
 ・ベルガモット,オレンジ,レモングラスなどシトラスの香り(SHIGETAイノセントピュリティー):シトラスの香りで、気の巡りのスイッチをいれて浮腫みも巡らせてくれる
○南国を感じる深い呼吸瞑想の香り
・ベチパー,パチュリ,フランキンセンスなど(ニールズヤードMEDITATION)
:個性的な香りがはまると瞑想状態へいざなってくれる深い呼吸へ

東洋医学の漢方で用いられる、【気血水論】。
今回注目したいのは、“気”。
湿度が高くなって、ただでさえ重い空気感なのにマスク生活でより呼吸が浅くなりがち。大気から得られる生命エネルギーが滞り、“気”が巡っていきません。深く呼吸して、重く感じる“気”を、「まっいっか!」(森田先生の印象的なお言葉!)って思わせてくれる、植物を取り入れてみましょう。“気”をみたして、巡らせて気血水を回す一つのスイッチにしてみましょう。




“気”を巡らせたいとき、香りは、嗅覚を使ってわずか約1.5秒で気分を変えてくれることが、科学的にも証明されています。使い方は、ボトルを持ち歩いて、香ってみたり、オイルと合わせて肌をマッサージしたり、ライフスタイルに合わせた取り入れ方をして「呼吸の時間」をつくってみてください。私の職場は、香りを控えたほうがいい職場なので、ボトルで持ち歩いて、必要なときに香ったりしています。

処方箋3  季節を感じる食事やしつらえで「気」を補おう
〇季節の仕込みをしてみる
・梅酵素シロップ
:梅200gに同量の砂糖200gを加えて毎日混ぜる 
・梅醤油
;醤油に梅を加える
・山椒の実  
:さっと湯がいて小分けして冷凍して年中使える薬味

○季節の植物に触れる

「梅雨」に梅の仕事をして、シロップの炭酸割り、梅醤油を作って、今しか感じられない季節を体験してみましょう。
季節のお花を飾るのも、気持ちを切り替えるヒントになりそうです。ドクダミもお茶など苦手な方は、お部屋に飾ってみるのもおすすめです。

ご紹介した処方箋の中には、「これも植物療法なの?」って思われるものもあるかもしれません。でも、植物療法は、自分の身体のこと、とりまく環境のことなども含めて理解することなのです。

ルボアフィトテラピースクールで植物療法を学ぶときに、最初に、「大切にしたい7つのこと」を告げられます。その一つに、「フィトテラピー・植物療法はまず自分から取り入れて活用しよう」、ということ。梅雨の時期、自分に集中して、心地よいことを今の自分の処方箋として、取り入れてみませんか。