ある女性は、彼女が与えた教育にそぐわない方向へ進んだ2人の子どもたちのせいで、不安定になっていました。子どもたちが、彼女の大きな不安のもとでした。そして、彼女の夫も子どもたちが選択した道について非常に心配しているため、残念ながら、この問題を共有することもできません。そこで彼女は、パッションフラワーのティザンヌを毎朝2つの魔法瓶に用意し、1つは夫が仕事に行くときに持たせ、もう1つは彼女が1日を通して飲むようにしました。
問題は改善されなかったものの、彼女はそのシチュエーションをうまく受け入れることができるようになりました。そして夫とも話し合えるようになり、子供たちとの会話も戻って来ました。家族の幸せのために、パッションフラワーが、家族のしあわせを取り戻すのにひと役買ってくれたのです。
こんにちは、フランソワ・プティテです。4年前、ボルドーに「エルベオ」というエルボリストリーをオープンしました。ここでは毎日のちょっとした健康上のトラブル、病気、またその予防のためのメディカルハーブを提供しています。販売しているのはティザンヌ、チンキ、カプセル剤、などさまざま。また、店内ではフィトテラピーやアロマテラピー、ナチュラルコスメの作り方を学んでいただくセミナーやワークショップも行っています。
冒頭のエピソードは、私のフィトテラピストととしての体験談です。試験を受ける、親族の病気、家の中での不意の事故。こうしたシチュエーションは、私たちを平常心から遠ざけます。思うように行かないちょっとしたことから(素早く解決できたとしても)、強いストレス状態まで、これらの負の外部刺激に応答する方法は人それぞれ異なりますが、不幸感、不安感、否定的な考えといった心理的側面は、動悸、胃や腹痛、腸機能障害、腰痛などの生理的兆候を引き起こします。そして、このような不安障害は、男性よりも女性のケースの方が頻繁です。
単体のハーブ、もしくは相乗効果を考えてブレンドしたハーブはこれらの症状をケアし、パニック発作、恐怖症または全般性不安障害を緩和してくれます。Sのために、自然は私たちに沢山のハーブを与えてくださいました。ヴァレリアン、ライムツリー(ティリア)、マジョラム、カモミール、ビターオレンジ、メリッサ、ウッドラフ、パッションフラワー…とりわけ私がおすすめするのはパッションフラワーです。
学名: Passiflora incarnata
仏名:パッシフロール
科名:トケイソウ科
亜熱帯地域に生息する500種以上を含む、南アメリカが原産地のトケイソウ属( Passiflora)に分類される植物。このハーブの名前は発見者であるイエズス会の宣教師が、その花の形からキリストの受難と十字架の象徴を見たことに由来します。フィトテラピーでは地上部を乾燥し、ティザンヌ、エキス、チンキ、カプセルなどの形態で鎮静および抗不安性のために使用します。
使用用途:不安、パニック障害、不眠の治療のために使用されます。その抗痙攣作用と解毒作用の特性により、アルコール依存症関連疾患や神経衰弱のためにも使用されています。また、月経周期および閉経に関連する神経障害の治療でも良好な結果が得られました。
心臓圧迫、動悸、消化不良によって現れる不安のためには、パッションフラワーにホーソンやメリッサをブレンドしたハーブティーがおすすめ。ホーソンは心を落ち着かせ、メリッサは消化を促して腸の痙攣を減らし、そしてパッションフラワーは気持ちを安らがせ、不安症状をやわらげてくれるでしょう。
【材料】
パッションフラワー( Passiflora incarnata,)地上部
ホーソン( Crataegus monogyna)葉と花
メリッサ( Melissa officinalis)葉
【作り方・飲み方】
3つのハーブを同量ずつブレンドします。それを大さじ3杯、1リットルの水に入れて85〜95℃で10分間煎じます。濾してホット、あるいはアイスで、1日を通してお飲みください。
パリ第13大学 フィトテラピー・アロマテラピー科を卒業。パリ第5大学にて薬学博士号を、コレージュ・ド・フランスにて神経科学博士号を取得。パリ病院にてインターン、製薬会社にて主任科学者、最高科学責任者、最高技術責任者を歴任。エルボリステリーHerbéoの創設者でもあり、パリ第13大学 臨床フィトテラピー・ディプロマ・ユニバーシティーでは生薬についての講師を務める。
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