Vol.8 “夏の冷え”から身体を守る植物療法

植物は、花を咲かせたあと実りをつけて、次なるエネルギーの循環のために夏の太陽の光をいっぱいあびているときです。そんな植物も紫外線からのダメージを立て直すための、ポリフェノール:フィトケミカルを光合成によって生み出しています。その、ポリフェノールを私たちは、フィトテラピーという方法で享受することができることもあるのです。
そして、植物療法という観点から、みなさまに、ご自身を見つめるヒントを処方箋と題してお伝えしたいと思います。

処方箋1 東洋医学の漢方で用いられる、【気血水論】で身体をみつめてみよう
「気:生命エネルギー」「血:血液・栄養分」「水:体液・水分バランス」であらわします。
この3要素を常に巡らせていくことが大切。からだの状態を、客観的に観察するものさしを参考に、自分のからだを見つめてみてはいかがでしょう。

今回注目したいのは、“水”。
暑さで水分を摂る季節ですが、滞ってしまうと身体が重たくなったり、冷えたり、疲れやすくなります。いわゆる、夏の冷えや夏バテの症状。塩辛い物や、運動不足などが原因であるときもあります。
前回の梅雨のコラムでは、“気”について注目してみましたが、“気”の具合はいかがでしたでしょうか。(vol.7 参照)【気血水論】三つを巡らせることを意識することが大切。ぜひ、“気”を満たして、水や血を巡らせていきましょう。
 Vol.7 梅雨を心地よく過ごす植物療法 – ルボア フィトテラピースクール (phytoschool.com)

処方箋2 自分自身の体調を“水”の視点で確認してみよう

□ 自分の手のひらで、足先 お腹 をふれて体温を確認
・足先やお腹を手でふれて、
手の温度と比較して"冷たく"感じる
□ 皮膚の質感も確認 デリケートゾーンも含めて確認
・肌は"乾燥あるいは湿度"を帯びているか


□ 足のむくみを確認
・靴下を脱いだ後の"跡が強い"
□ 汗の状態を確認
・動いたときにかく汗
"動いていないときにかく汗(寝起きなど)"
※"は“水”の滞りかもしれません

○ ジュニパーベリー(ヒノキ科の針葉樹で日本各地の山でもみられる植物)
・ハーブティ
:実をくだいてお茶としていただく

・Waphyto(ワフィト) ボディオイルアンワインド
肌の状態も整えながら、むくみを流してくれる

・エッセンシャルオイル
:meadows(メドウズ) ジュニパーオイル
オイルと合わせてマッサージするとむくみを流してすっきり
ふくらはぎをほぐしたり、お腹を時計回りにマッサージ

・芳香蒸留水
:SHIGETA ジュニパーウォーター
芳香蒸留水をのむことで“水”を巡らせる


○ ドクダミ茶
・美し山 草木舎 デトックスティ
:ドクダミ、スギナ、ゲンノショウコ、カキノハをブレンド

〇 デリケートゾーンのケア
・intime(アンティーム) フェミニンウォッシュ
デリケートゾーンを丁寧に洗浄して、いたわる第一歩へ 

“水”は排出するだけでなく、必要なところに届けるために流すことも大切です。
頭痛や、めまい、耳鳴りなど、病院で処方される薬で、意外かと思われるかもしれませんが、浮腫(むくみ)をとる処方も多くあります。また、この季節からとくに気になり始める、シミですが、もちろん紫外線によるものもありますが、肝斑のよう頬のあたりのシミは水を巡らせて改善できることもあります。

ルボアフィトテラピースクールでプルミエコースを学ぶとき、「植物の活用は生活習慣とともに」と教えられます。学びながら実践するのもおすすめです。処方箋にあげましたが、ぜひ取り入れられそうなことを試して身体をいたわる心地よさを体感してくださったら嬉しいです。そして、夏の疲れをためないように過ごしてまいりましょう。