Vol.9“夏の疲れ”をリセットして持ち越さない植物療法

9月は気温差・台風の季節で気圧の変化も大きく、からだに負担がかかっているものです。季節は少しずつ進んでいくときです。心地よく秋分を迎えたいですよね。その鍵をにぎっているのが“代謝”です。食事などから得たエネルギーや栄養素を効率よく身体の細胞1つ1つにとどけることで細胞はよみがえり、そしてたまった老廃物を流し、外にきちんと排出することが大切です。新陳代謝ということです。紫外線によるダメージで疲れた肌や髪、胃腸の疲れたところに、しっかり修復のためのエネルギーを“血”で循環させることが大切です。また、心の状態をととのえていくにも血流が関わっています。

東洋医学の漢方で用いられる、【気血水論】で身体をみつめてみよう

「気:生命エネルギー」「血:血液・栄養分」「水:体液・水分バランス」であらわします。
この3要素を常に巡らせていくことが大切。からだの状態を、客観的に観察するものさしを参考に、自分のからだを見つめてみてはいかがでしょう。

今回注目したいのは、“血”。
血(けつ)とは、血液や体液などに例えられ、血の流れが悪い状態を「瘀血(おけつ)」といい、
月経の異常、腫れ、肩こり、のぼせや冷えなどがあります。
また血の量が不足した状態を「血虚(けっきょ)」といい、眼が疲れる、皮膚の乾燥、顔色が悪い、などがあります。胃潰瘍や痔、生理がある女性は、出血による鉄不足もこの状態です。

体調を“血”の視点で確認してみよう

□ 血色が悪い
□ 冷え
□ 乾燥
□ 肩こり
□ 目の下のクマ
□ 肌がくすみやすい

森田敦子先生が手がけるWaphytoのメソッドの中に、わかりやすいチェックポイントがございましたので、ぜひご覧ください。
*waphyto*
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もぜひご覧になってみてください。

処方箋 “血”を巡らそう

1. 食養生
〇 鶏の生姜粥 “血を巡らす”レシピ
 鶏肉(骨付きだと出汁がよりでます)250g
 米1/2合
ショウガ 1かけ
 塩こうじ 大さじ1(塩 大さじ1/2) 
 米油 小さじ1
 水 1ℓ *なつめ*クコの実(*あるとうれしいもの)

・鶏肉に塩こうじをなじませて、米に米油をなじませておき、鍋に水、鶏肉とお米を入れて弱火でゆっくりたいていく。(なつめ、クコの実もあれば一緒に入れる)
韓国の参鶏湯を意識した、簡単なレシピです。ほかの野菜をいろいろいれてもいいので、簡単に胃腸を休めることができるレシピです。「医食同源」といいますよね。冷え対策にもなって、結果、血流をよくしてくれます。
レシピのショウガは、漢方薬では生姜(ショウキョウ)、なつめは大棗(タイソウ)といわれ、これも植物療法のひとつです。

2. ハーブティやタンチュメール(チンキ剤)をのんでみよう
ハーブティ(お茶のように飲む)や、タンチュメール(アルコールやグリセリンに抽出したものを薄めて飲む)
として飲む方法があります。ぜひ、お試しいただきたい植物をご紹介いたしますね。

〇 ヴァン ルージュ(ヴィンニュ ルージュ)学名 Vitis vinifera 

フランス語では、「Vigne Rouge 」赤ブドウの葉のことです。ワインよりも豊富にポリフェノールを含み、フランス女性には欠かせない薬草の一つです。血流をよくして、脚の静脈の現れや冷えも改善してくれます。また、月経トラブルにおすすめです。
(・ネトル 学名Urtica dioica:鉄分豊富なハーブと合わせることで、鉄分を補いながら、血流よくしてくれるので、更年期や月経前症候群、貧血にもおすすめです。)

〇 ギンコ 学名Ginko biloba

ギンコは、イチョウのことです。さまざまな血管の血流を改善してくれます。脳血管の血流も改善するので、集中力や認知症にも効果があるといわているのです。めまいや冷え、耳鳴りなどにも使用します。今回はタンチュメールをご紹介しますね。タンチュメールは、チンキ剤ともいわれ、アルコールやグリセリンに抽出したものを薄めて使用するものです。
タンチュメールはコップ1杯のお水にスポイトで約半分(約1g)程度を入れてのむのでハーブティよりも簡単に取り入れやすいのでおすすめです。

・インナーウォームス inner warmth(HERBORSISTERIE)

イチョウ葉エキス、クコの実エキス、赤ブドウ葉エキス、イラクサ(ネトル)根エキス、ユズエキス、高麗人参エキス、ゴツコラエキスなどが入って身体の中から温める贅沢な処方のタンチュメールです。血流をよくして、からだの細胞に栄養素をとどけてくれます。疲れも回復、免疫力もあげてくれます。

・フォーボディ&マインド for body&mind(HERBORSISTERIE)

イチョウ葉エキス、ショウガエキス、高麗人参エキス、エゾウコギエキス、セントジョーンズワートエキスなどが入って身体も心も気づかった処方のタンチュメールです。きっと心も軽やかにしてくれるはずです。

よく“バランスよく”といわれますが、そのバランス感覚がとても難しいですよね。ルボアフィトテラピースクールでプルミエコースを学ぶとき、「からだの声をきく」と教えられます。そのとき、【気血水】を意識してみてください。日々、変化があることにも気づくと思いますし、客観的に観察する指標として、ぜひ活用してみてください。このバランス感覚に少し気づきがあると嬉しいです。また、タンチュメールに入っている植物ですが、詳しく記載してみました。これらは、スクールで、学ぶ植物です。どんな植物なのか、わかってくるのも楽しみの一つです。

(vol.7) https://phytoschool.com/column/vol-7--梅雨を心地よく過ごす植物療法/
“気”を満たして、“血”がめぐって、
(vol.8)https://phytoschool.com/column/vol-8-夏の冷えから身体を守る植物療法/
“水”を流し排出する、【気血水】を巡らせることが大切なのです。様々ある、方法の一部分なので、運動や呼吸も意識して、日々、大切に過ごしていきましょうね。

コラム:宇鷹 画美

コラム:宇鷹 画美
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植物療法士
フラワーエッセンス インストラクター
薬剤師
食料品店NeighborFood勤務(神戸)
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野菜やハーブなど植物の取り入れかたを伝えるのが楽しみです。植物が育つ土壌にも興味があり畑作業も挑戦しています。
自身の体調不良を経験し、健やかにあることは、きちんと病院で検査することも含めて、まず自分を知ることが大切であることを学びました。その経験から、自分を知るツールを増やしていくことについてお伝えしていきたいです。一緒に実践していきましょう。