Vol17 男性のためのフィトテラピー

仕事や家事、そして休息も目的達成になりがち!

男性だけでなく女性も、目的を達成するために、戦闘モードにスイッチを入れて頑張っています。
ただ、男性は一つのことに集中して、ひとりでやり遂げていく責任感が強いように思います。

そして、「男性性」が強くなっていくと、休息までもが目的達成のために集中しすぎて、常に休まるときがないようです。
何か好きな趣味、例えば料理でも本格的に極めようとし、こだわりがあるので好きなことでも集中力を要し、時間をうまく配分できないこともあるようです。それがストレスになってしまうことがあります。
女性の場合は、共感することが得意なので、コミュニケーションで気分転換ができてしまうかもしれません。

処方箋1 アダプトゲンハーブで過集中をとく

アダプトゲンとは、ストレスに対して抵抗力を高め、適応能力をあげて、バランスをとってくれる植物のことをいいます。
出過ぎたものを鎮め、足りないものを出そうとしてくれるイメージです。
理屈ではなく、からだと心のバランスを植物にゆだねてみましょう。
取り入れ方は、ハーブティや食品などがおすすめですが、サプリメントなどもございます。

男性的だと仕事もリラックスも何かに集中しがちです。
「緩める」というよりは、「いきすぎた集中力のバランスをとる」ことで、疲れを解放してみましょう。

〇アダプトゲンといわれる植物

・アシュワガンダ
・霊芝(レイシ)
・エゾウコギ(シベリアンジンセン)
・マカ
・高麗人参
・ホーリーバジル(トゥルシー)
※写真 アシュワガンダ(2022年3月14日にオープンしたWaphyto Toyohashi Flagshipのグランドオープン記念品としていただきました。)

〇for body & mind 【Cosme Kitchen HERBORISTERIE】

アダプトゲンハーブのエゾウコギやマカ、高麗人参を配合したタンチュメール(液体サプリメント)。
元気をキープしたいときや、忙しすぎて緩め方がわからなくなるとき、男女ともにおすすめです。

※タンチュメールの飲み方
コップ1杯程度(約120cc)のお水に、1~3g程度(スポイトの半分が約1g)を入れ
よくかき混ぜてお飲みください。

高揚感や幸福感を意識する!

ストレスを解放させることは、ただ緩めることだけではなく高揚感も大切です。
香りで高揚感を感じるものは、催淫効果があるものが多いです。
「催淫効果」とは、性欲を高める効果。というと、ドキッとする方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、動物の本能としてはとても大切な感覚なのです。
森田敦子先生も「性医学」ということを大切に伝えています。

処方箋2 催淫効果のある香り

エキゾチックな香りのイランイランやサンダルウッド、華やかなジャスミンやネロリ、ローズなどいろいろとあります。
インドネシアでは結婚初夜のベッドサイドにイランイランの花びらをあしらうそうです。
エキゾチックさや華やかな香りは、官能的な雰囲気を演出し精神の高揚と肉体のリラックスを誘うのです。
自信を取り戻してくれて落ち着かせてくれます。

いずれも、メーカーによっても香りが違い高価なものも多いので、製造方法が確認できるところで購入しましょう。
また、ブレンドされた香りが取り入れやすくおすすめです。

〇Blend Essential oil KAN 緩Jasmine & Sandalwood 【chimugusui】

ジャスミン、サンダルウッドをベースに、贅沢な香りをブレンドしています。
まず、ジャスミンなどの華やかな香りが心地よく、後にひびくウッディな余韻が
とても官能的だと思います。

https://chimugusui-shop.com/?pid=159078865

〇ゴールデンドロップス ブレンドエッセンシャルオイル 【SHIGETA】

甘すぎずさわやかな雰囲気のあとにサンダルウッドがひびいてくるのが
深みがでてきます。

https://shigetajapan.com/products/detail/43

思うように進まずイライラ!

「イライラする」という感覚にも様々な状況があります。
時間軸で思ったように進まないときや、待つことが苦手な男性も多いと思います。
例えば、子育てをしていて時間の制限があるときに、イライラして子供を叱ってしまい、そのあと自己嫌悪になってしまったりすることもあるかもしれません。
「イライラ」という感情も、おこる状況が違うので、ご自身を観察してみてください。

処方箋3 時間軸のいらいらにインパチェンス

「いらいらする」という感情が、時間的な要因やテンポが違い、予定通りいかないときにおすすめのフラワーエッセンスです。
フラワーエッセンスは植物を原料に用いたエッセンスを飲むことで、マイナス感情を和らげるものです。
朝昼晩寝る前に、1回2滴ずつ飲んでみましょう。
服用しているお薬とも一緒に飲んでいただけます。

〇インパチェンス フラワーエッセンス 【NEAL'S YARD REMEDIES】

いらいらしたとき飲んでみましょう。
一緒にいる方がそのようなときは、一緒に飲むことがおすすめです。

https://www.nealsyard.co.jp/onlineshopping/item/detail.php?i_id=339

今回のコラムを通して

植物療法は、性別や年代をこえて取り入れていくことができます。
今回は、「男性性」ということを意識して、わずか数名ですがインタビューしてみました。違うことを理解するには、知ることが大切だとあらためて実感いたしました。

そうすることで、また自分自身のタイプも理解が深まったりすることもありますよね。批判や評価せず、客観的に観察することを日頃意識してみましょうね。
男性モードだと渦中にあるときは愚痴や悩みを話す機会が少ないかもしれませんので、集中しながらも緩めることを意識してみましょう。

おすすめの本のご紹介

『第三の脳』 傳田光洋著

ご紹介した高揚感感じるオイルで、疲れているとき言葉なくマッサージしてみてください。
無理に話たりしようとせず、肌を介してコミュニケーションをとれるヒントとなる本です。

コラム:宇鷹 画美

https://instagram.com/laboratory.lum?utm_medium=copy_link
植物療法士
フラワーエッセンス インストラクター
薬剤師
食料品店NeighborFood勤務(神戸)
https://instagram.com/neighborfood_kobe?utm_medium=copy_link

野菜やハーブなど植物の取り入れかたを伝えるのが楽しみです。植物が育つ土壌にも興味があり畑作業も挑戦しています。
自身の体調不良を経験し、健やかにあることは、きちんと病院で検査することも含めて
まず自分を知ることが大切であることを学びました。
その経験から、自分を知るツールを増やしていくことについてお伝えしていきたいです。
一緒に実践していきましょう。