古事記や日本書紀に記されているしめ縄のお話があります。
しめ縄は、「結界をはる」ということです。現在、しめ縄は稲わらでつくられています。
そして、稲わらは、空気の浄化作用があると、現在の科学で、だんだんわかってきているようです。
もちろん、稲は、時間をかけて品種が変わっていくと思うので、今のものとは厳密にいうと違うと思うのですが、あの香りや空気感、また、もたらしてくれる豊穣ということが、しめ縄を使用されるようになっていくお話、これが、「結界」につながっていくことは大変興味深いことです。
ケルトに基づく植物に、ヤドリギがあります。
日本では、この冬至・クリスマスを意識して、お花屋さんでもみかけることがある植物です。
この植物はとても興味深く、宿木(ヤドリギ)と記されるように、落葉樹に寄生して根をはらず、自身は常緑の植物なのです。
落葉している木々から緑の葉を出し生き生きとした姿は、季節感が一見なく、「魔女の巣」といわれるようになり、
結果、魔よけに使用されるようになり、「ヤドリギのないところに幸せなし」といわれるまでになったそうです。
そして、思想家ルドルフ・シュタイナーはガン療法にヤドリギを見出していました。
最近では、ヤドリギの持つ成分に腫瘍を抑制する成分が発見され、免疫系を促進させる作用も確認されているそうです。
冬至は、一番太陽がでている時間が短くなる日ということです。
遠い昔は、太陽が出ている時間がどんどん短くなることは、恐怖そのものであったそうです。
なぜなら、植物は太陽の力で、光合成をして育っていきますよね。
私たちは、その恩恵にあずかって生きています。その太陽エネルギーのそそぐ時間が短くなっていくこと、それは恐ろしいことです。
これを、冬至と認識して、祝うようになったのが冬至祭、クリスマスの原点だといわれることがあるそうです。
冬至祭に使われた植物が、
セイヨウヒイラギ
ヤドリギ
ヨモギ
ジュニパー
スウィートグラス
モミ
などなのです。
実際、今現在私たちが、ようやく成分を見出すことができはじめている植物です。
そして、まだまだ、わからない成分も多くあるのです。
先ほどご紹介した冬至祭に使用される植物のそれぞれの取り入れ方を
過去にもご紹介しておりますので是非ご覧ください。
セイヨウヒイラギの処方箋:コラムvol.12
ジュニパーの処方箋:コラムvol.8
ヨモギの処方箋:コラムvol.14
しめ縄や、ヤドリギなど冬至の植物で「結界」や何かを感じる人たちが存在した面白さがあります。
この感度を私たちも高め、そして科学のちからで検証をすすめてみることが、楽しくなる植物療法の世界だと思います。
神話には、いろいろなことが隠されているようです。
先日、森田敦子先生の性科学の講座を受けたときに、わずか古事記について触れられていました。
私たちは、ついつい今の現代社会がいちばん発展していると考えがちですが、歴史を考えていくと、封印されていることも多くありそうですよね。
性科学につきましても、また1月に講座が開かれるようですので、ご興味あるかたは是非扉を開いてみてください。
わたしはまだ、開いたばかりです。
性科学~入門~コースはこちらから
Instagram:https://www.instagram.com/laboratory_.artemisia/
植物療法士
フラワーエッセンス インストラクター
薬剤師
食料品店NeighborFood勤務(神戸)
https://instagram.com/neighborfood_kobe?utm_medium=copy_link
野菜やハーブなど植物の取り入れかたを伝えるのが楽しみです。植物が育つ土壌にも興味があり畑作業も挑戦しています。
自身の体調不良を経験し、健やかにあることは、きちんと病院で検査することも含めて
まず自分を知ることが大切であることを学びました。
その経験から、自分を知るツールを増やしていくことについてお伝えしていきたいです。
一緒に実践していきましょう。